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GPIFの運用実績 [投資・資産運用]

Investor Directions
http://investor-directions.jimdo.com/

GPIFの2015年度の実績が発表され、損失が出たと野党が騒いでいます。

ただGPIFのホームページを見ると、2015年度は-3.81%で5.3兆円の損失ですが、2001年度から2015年度までの累積では、年率+2.60%で運用し、45.4兆円も利益を上げています。はっきり言って素晴らしい実績と言えます。

リターンを上げるには、リスクを取ることが必要です。
資産運用では、リスクとは、ボラティリティと呼ばれ、有価証券の価格のブレのことを言います。有価証券の価格のブレとは、リターンのことを言い、それはプラスリターンもマイナスリターンも含みます。
つまりリターンを上げるには、リスクを取る=有価証券の価格のブレを受け入れる(プラスリターンだけでなく、マイナスリターンも含めて)ことが必要なわけです。

どんな天才的なファンドマネージャーでも、プラスリターンだけを上げることはできません。言い換えると、マイナスのリターンを絶対に出さないということは、リスクを取っていないので、リターンが全く出ない、ゼロということを意味します。

だから、2015年度は-3.81%の損失という結果になりましたが、累積のリターンを帳消しにするような損失ではなく、プラスリターンを稼ぐために必要なリスクを取っている証拠であり、まったく問題ではありません。

以前に、民主党の議員がGPIFの損失を国会で責め立てていましたが、まったくトンチンカンな話です。「じゃあ、どうやって将来の年金給付のために運用するのか」、「お前ら、2001年度から2015年度まで年率+2.60%で運用するより良い代替案があるのか?」と、一度聞いてみたいです。
だいぶ前ですが、テレビで民主党の有力議員が優秀なファンドマネージャーに任せれば、損失を出さず、上手く運用できるという発言をするのを見たことがありますが、無茶苦茶です。損失を出さないファンドマネージャーなど、この世にはいません。
GPIFの運用についての民主党(現・民進党も?)の理解度は、常軌を逸しています。
彼らに年金の議論をさせるのは、非常に危険です。

話を戻しますと、GPIFの運用は、優秀です。最近はプロを採用するといったニュースも聞きますが、もともと事務局は優秀です。ただひとつCIOが運用経験のない人材という点だけが引っかかりますが。。。
CIOの人選に、安倍政権の側近が関わっており、野党が攻めるなら、まさにその点なのですが、なぜかそこは突っ込みません。なぜでしょうか。。。

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