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運用実績の見方(4) [投資・資産運用]


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前回、前々回で、「運用ポートフォリオ」vs「のむラップ(普通型)」、「運用ポートフォリオ」vs「コアラップ(安定型)」の比較を説明しました。
(※リターン(年率)、標準偏差(年率)、下方偏差(年率)、シャープ・レシオ、ソルティノ・レシオ の説明は、前回ブログ「運用実績の見方(2)」をご覧下さい。)

今回は、「のむラップ(普通型)」vs「コアラップ(安定型)」の比較を説明します。

「のむラップ(普通型)」vs「コアラップ(安定型)」の比較
まず両者のリターン(年率)を見ると、それぞれ(※A3)+5.70%(※A2)+0.37%で、「のむラップ(普通型)」が「コアラップ(安定型)」を大幅に上回ります。

次に、下方偏差(年率)を見ると、それぞれ(※B3)6.61%、(※B2)2.48%で、「のむラップ(普通型)」の下方偏差は「コアラップ(安定型)」を大幅に上回ります。

この関係を説明すると、リターン(年率)は「のむラップ(普通型)」が「コアラップ(安定型)」を圧倒的に上回るものの、下方偏差(年率)という下ブレリスクも大きく取っていることになります。


では、この良し悪しをどう判断するか?
そこで、また「ソルティノ・レシオ」の登場です。

「のむラップ(安定型)」 
リターン(年率)+5.70% ÷ 下方偏差(年率)6.61% = ソルティノ・レシオ 0.86

「コアラップ(安定型)」 
リターン(年率)+0.37% ÷ 下方偏差(年率)2.48% = ソルティノ・レシオ 0.15

「のむラップ(普通型)」は(危険という意味での)リスク1単位あたり、年率で0.86のリターンを上げている一方、「コアラップ(安定型)」はリスク1単位あたり、年率で0.15のリターンを上げている、だから数値が大きい「のむラップ(安定型)」の方がリスク・リターンのバランスの観点では優れていると、読み取ります。


また単純なリターン(年率)の大きさで見ても、「のむラップ(普通型)」が上回っています。したがって、単純なリターンの大きさを見る「リターン(年率)」で判断しても、運用の効率性(リスク1単位あたりのリターンの大きさ)を見る「ソルティノ・レシオ」で判断しても、「のむラップ(普通型)」が優れているという結論になります。


そのほか、リスクの低さに着目するのであれば、「コアラップ(安定型)」の下方偏差は(※B2)2.48%で、「のむラップ(安定型)」は(※B3)6.61%なので、「コアラップ(安定型)」が優れているということになります。


勿論、取るデータ期間によって評価は変わります。しかし上表のデータ期間で判断すると、上述の評価となります。

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